ルアーフィッシングを楽しんでいる方なら、一度は自分でルアーを作ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?
ハンドメイドルアーは、市販のものとは違った魅力や達成感があります。
ハンドメイドルアーを作ってみたいけれど、「何を準備すればいいの?」「どうやって作ればいいの?」という方も多いと思います。
この記事では、これからハンドメイドルアーを始める方に向けて、必要な材料や道具、基本的な製作手順を紹介します。
まずは難しく考えず、ルアー作りの基本的な流れを知るところから始めてみましょう。
ハンドメイドルアーとは
ハンドメイドルアーとは、材料選びから形状、カラー、アクションなどを自分で考えて製作するルアーのことです。
市販のルアーとは違い、自分の好みや釣り場の状況に合わせて自由に工夫できることも、ハンドメイドルアーの大きな魅力です。
ハンドメイドルアーには、次のような楽しさがあります。
- 自分の好みや釣り場の状況に合わせた、オリジナルのルアーを作ることができる。
- 市販のルアーにはない形状やアクション、カラーリングなどを自分で考えて試すことができる。
- 自分で作ったルアーで魚を釣ったとき、市販のルアーとはまた違った達成感や喜びを味わうことができる。


ここでは、ハードルアーのハンドメイドルアーの作成について説明していきます。
ハードルアーは、木材やプラスチックなどの硬い素材で作られたルアーでトップウォーター、ミノー、クランクベイト、バイブレーションなどが代表的です。
ハンドメイドルアーで必要な道具と材料
こだわりだしたら限界が見えない世界です。ですが、ここでは、まず一般的かつ、身近に購入でき、なるべく安価なもので紹介していきたいと思います。
ハンドメイドルアーの材料
以下のようなものを揃えましょう。
- ボディ材料:バルサ材がオススメです。
浮力があり、カッターなどで加工しやすいためです。その他には、桐やクヌギなどの木材を使うこともあります。 - リップ材料:プラスチックや金属などの丈夫な素材を使用します。
一般的なモノでは、ポリカーボネートやサーキットボードです。だいたい1.0mmが一般的な厚さです。 - アイの材料:ヒートンやワイヤーなどの金属を用います。
バルサ材で作る場合は、ステンレスワイヤーを使うことが多いです。手で曲げるため0.8~1.0mmが良いでしょう。 - 塗料・コーティング材:一般的には油性の塗料とそれに合うコーティング材を選びましょう。
コーティングとの相性からほとんどの方は、ラッカー系を選択されています。コーティングは種類が多く、一長一短がありますが、環境が整っているのであればウレタンをオススメします。
ちょっと塗装ブースまで無いのであれば2液式エポキシをオススメします。 - その他の材料:目玉、ウロコ模様を入れるためのアルミシート

バルサ材

リップ用のサーキットボード
ハンドメイドルアーの道具
必要な道具として以下のようなものを揃えておきましょう。
- 設計に使う道具:ノート、方眼紙、定規、筆記用具
まずはノートや方眼紙に、作りたいルアーの形やサイズを描いてみましょう。デザインが決まったら、少し厚手の紙にデザインを書き写して切り抜いておくと、ルアーの形を木材に写すためのテンプレートとして繰り返し使うことができます。
筆記用具は鉛筆やシャープペンシルでOKです。シャープペンシルを使う場合は、木材に直接ラインや目印を入れることもあるため、折れにくい芯を使うと作業しやすくなります。
定規は、線を引く位置やルアーの中心線を確認しやすい透明タイプがおすすめです。 - 木材を加工する道具:カッター、ヤスリ、彫刻刀またはデザインナイフ、ルーター
カッターは、どれでも良いと思います。一番大切なのは自分の手に合うものです。こればかりは、手に取って判断ですね。
ヤスリは種類が色々とありますが、私は、2000番、1000番、600番、400番、320番を使っています。
ルーターは、無いとダメではありませんが、あるとシンカーやワイヤーなどの内部の穴開けをするときに便利です。
彫刻刀やデザインナイフはあると便利ですが、なくても作業はできます。(彫刻刀は小学校のときに使っていたものでも良いかもしれません。) - 塗装する道具:安価で簡単に済ませるのであれば、缶スプレーと缶のウレタンコートスプレー
もっとカラーリングをこだわりたいのであれば、エアブラシを準備しましょう。
充電式コンプレッサー一体型エアブラシが費用的にちょうど良いです。
缶スプレーは、ラッカー系、ウレタン系のどちらかにしましょう。 - その他の道具:木材同士をくっつけるための接着剤、アルミシートにウロコ模様を入れるための道具
以上の材料、道具を準備しておきましょう。

使用するヤスリ達

製作に使う基本工具
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ハンドメイドルアーの作り方
大きく分けて以下の5つのステップに分かれます。
- デザインを決める
- 形を作る
- 塗装する
- リップを作成・装着する
- 泳ぎをチェックする
それぞれのステップについて、詳しく説明していきます。
デザインを決める
ハンドメイドルアーを作る前に、まずはデザインを決める必要があります
デザインとは、ルアーの形や大きさ、リップやアイの位置、ウェイトの配置など、ルアーの基本的な構造を決めることです。デザインは、ルアーの動きや釣果に大きく影響しますので、慎重に考えましょう。
デザインを決める際には、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 作りたいルアーの種類やタイプを決める。例えば、ミノーならば、浮力や沈下速度、リップの形や角度、アクションの幅や強さなどを考える。
- 釣りたい魚種や釣り場の状況に合わせて、ルアーの大きさや色を決める。例えば、小型の魚や水が澄んでいる場合は、小さくて地味な色のルアーが有効です。
- ルアーの形やデザインに個性やオリジナリティを加える。例えば、目やウロコ、模様などを工夫する。
1番はどのタイプのルアーを作るのか、そしてどのような形状のルアーを作るのか、頭の中でイメージを膨らませることが大事です。
ここでの作業はそのイメージをデザインに落とし込むまでです。
考えるのはお金がかかりません。なので、たくさん妄想してみてアイディアを膨らませましょう
デザインを決めたら、紙やパソコンなどに設計図を書いておきましょう。可能であれば厚手の紙に書き写すかコピーし、カットしておきましょう。そうすれば、テンプレートとして後の作業がスムーズに進みます。

形を作る
材料が揃ったら、次にルアーの形を作っていきます。
形を作るには、以下のような手順で行います。
1. ボディの材料をデザインに合わせて切り出す。ボディは、左右に分かれた2枚の板状のものから作ります。
2. ボディの材料を両面テープなどで仮固定して、デザインナイフやカッターなどで削って形を整えます。
3. ボディの材料の内側に、ワイヤーやウェイトを入れる溝を削る。ウェイトは、ルアーの重心を調整するために入れます。
4. ボディの材料に、リップを取り付ける溝を切り込む。溝は、カッターやルーターなどで切り込みます。
5. ボディの材料の2枚を、接着剤でくっつける。ボディは、左右対称になるように注意してくっつけます。
ウェイトやワイヤーも忘れずにいれます。
6. ボディの表面を、やすりやペーパーなどで滑らかにする。後の作業のために滑らかにします。


注意点としては、カッターで木材を削る時、大きく削ってしまうと後戻り出来ません。なので、慎重な削り方がポイントです。削る時は、左右のバランスを見ながら行いましょう。
ペーパーがけまで終わったら、一度リップを両面テープなどで仮固定して水に浮かせたり、泳がせてみてチェックしておきましょう。フックまで付けてチェックすることをオススメします。有り無しでだいぶ変わります。
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塗装する
ハンドメイドルアーの形ができたら、最後に塗装する作業を行います。
塗装するには、以下のような手順で行います。
1. ボディの表面を、コーティング材で固めます。
ウレタンの液にドブ漬けして、取り出し乾燥台等に吊るして乾燥させる。(約8時間)この作業は必ず、換気した場所で行って下さい。
乾燥が終わったら、先ほどとは逆側(1度目に頭を下にしてドブ漬けした場合は、その反対側)からドブ漬けします。
乾燥が終わったら、600~800番台のヤスリで表面を滑らかにする。
この作業を1セットとして合計3回以上行う。
2. ボディ表面をプライマーなどの下地塗料で塗る。
下地塗料は、上塗りの色が鮮やかになるようにするために塗ります。
ブラック、ホワイトなど何を下地にするかで上塗り時の発色が異なってきます。
3. ボディの表面を塗装する。
ルアーの見た目やアピール力を高めるために行います。
色は、自分の好みや釣りたい魚種、釣り場の状況に合わせて選びましょう。
4. ルアーアイを塗装する。
エアブラシで塗装する方法、水性アクリルでスタンプする方法、3Dアイを貼る方法など様々です。
私は、絵画用の水性アクリル塗料でスタンプする方法と3Dアイで貼る方法の2種類で対応しています。
5. ボディの表面を、クリアコートなどの上塗り塗料で塗る。
上塗り塗料は、ルアーの表面に光沢や透明感を出し、耐久性を高めるために塗ります。乾燥はしっかりと行いましょう。
塗料がしっかりと固まるようにするために行います。乾燥時間は、塗料の種類や気温などによって異なりますので、注意しましょう。


リップを作成・装着する
最後は、リップ作成・装着になります。
リップ材は、サーキットボードやポリカーボネート、一部の人はカーボンプレートなどを使用している人もいます。
加工がしやすいのはポリカーボネイトですが、厚みが出るため薄いもので作りたいのであればサーキットボードです。
こちらも厚紙にデザインを書いてカットしたものをリップ材に下書きしてカットして、ヤスリなどで成形して完成です。
ここは、技術より根気強さが大事です。
最後に、接着です。接着でよく用いられるのは2液式エポキシです。ホームセンターで簡単に購入できるものなので、探すのは難しくはないと思います。
ただし、あまり短時間で硬化するものは避けた方が良いでしょう。組み付けている途中で固まってしまったり、接着剤が奥まで流れず、手前だけしか接着できていなかったりするためです。


以上で、ハンドメイドルアーを製作する作業は終了です。これで、ハンドメイドルアーの完成です。
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泳ぎをチェックする
ルアーが完成したら、実際に水に浮かべて泳ぎを確認してみましょう。
まっすぐ泳ぐか、想定したアクションが出ているか、浮き姿勢はどうかなどをチェックします。
思ったように泳がない場合もありますが、原因を考えて調整することもハンドメイドルアーの楽しさのひとつです。
まとめ
ハンドメイドルアーの始め方について、必要な材料や道具、基本的な製作手順を紹介しました。
ハンドメイドルアーは、形状やウェイトの位置、カラー、リップの形などを自分なりに工夫できることも大きな魅力です。作り方に必ずしもひとつの正解があるわけではなく、試行錯誤しながら自分だけのルアーを作っていく楽しさがあります。
私自身も、実際にルアーを作り、フィールドで泳がせながら調整や改良を繰り返しています。
最初から完璧なルアーを作ろうとせず、まずはひとつ作ってみるところから始めてみてください。自分で作ったルアーが思い通りに泳ぎ、そのルアーで魚が釣れたときの喜びは、ハンドメイドルアーならではだと思います。

